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2023-02-27 09:29:00
米国流割安株投資「ダウの犬」戦略

米国で有名な「ダウの犬(Dogs of the Dow」戦略という割安株投資法をご存じだろうか。ダウ工業株30種平均の採用銘柄の中から、配当利回りの高い順に10社を選んで投資し、1年後に売却することを繰り返すと高収益が期待できるというものだ。

配当利回りは「配当÷株価」なので、配当が一定なら、売られて株価が安くなると配当利回りは高くなる。そして「dogs」には「さえないもの」という意味がある。

要するに「売られすぎて(株価がさえなくて)配当利回りが高くなっている」銘柄に投資する。ただし、すぐにつぶれてしまうような企業なら危ないので、世界的大企業で減配や倒産の可能性が比較的少ないダウ30銘柄を対象にする投資戦略だ。

投資戦略というと、難しそうに聞こえるかもしれませんが、「ルール」(手順)通りに米国で「ブルーチップ」と呼ばれる優良株(ダウ平均採用銘柄)の中から、配当利回りが高い10銘柄を選ぶことを毎年繰り返すだけとなります。実際、年に一度の売買ですので、売買コストも抑制できる現実的な投資手法とも言えるでしょう。

ちなみに、ダウの犬(10銘柄)のうち、絶対的な株価の低い5銘柄は「ダウの子犬」と呼ばれています。

同じ戦略を日本で実施することも出来ます。いわば「日本版ダウの犬」戦略として、東証株価指数(TOPIX)のうち時価総額が大きい「コア30」銘柄を対象にします。

具体的には、前の年の年末時点でコア30の中で配当利回りが高かった(つまり割安な)10社に均等な金額を投資する事にします。

ただ、ダウの犬投資法を含め、すべてのケースに完璧に得てはめられる投資戦略というものは残念ながらありません。必ずご自身でプランを作成してから投資を始めるようにしてください。

もちろん、ご相談にもお乗りしますのでお気軽にお声をおかけください。